「webサイトやブログを始めてしばらく経つけど、上手くいっている実感がない。」
そうお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
集客のために自社ブログを作る方は少なくありません。
しかし、それが効果を発揮しているかどうかを評価するのは難しいです。
そこで今回は、webサイトを評価するコンバージョン率について紹介します。
コンバージョン率(CVR)について
コンバージョン率とは、そのwebサイトがどれくらい成功しているのかを評価する数値です。
まず、webマーケティングにおけるコンバージョンの意味から確認しましょう。
コンバージョンとは、webサイトの管理人が設定した「目標」をアクセスしたユーザーが達成することを指します。
一例としてECサイトでは、商品やサービスをユーザーが契約することがあります。
また、この時の「目標」はwebサイトによって異なり、自社ブログの場合にはマガジンの契約や各種問い合わせを目標として設定する場合が多いです。
次に、コンバージョン率とは何を意味するのでしょうか。
コンバージョン率とは、アクセスしてきたユーザーのうち、何パーセントがコンバージョンしたのかを示す値です。
Webサイトが成功するためには、このコンバージョン率を上げる必要があります。
どれほどアクセス数を増やしたとしても、コンバージョン率が低いままであれば、会社としての利益はあまり出ません。
逆に、コンバージョン率を高くすることができれば、アクセス数が多くない場合でも会社としての利益を上げることができるでしょう。
また、この数値は様々な面から計算することができ、サイト全体を通して計算することもあれば、ページごとやカテゴリごとに計算することがあります。
そして、この数値を活用しwebサイトの分析や「目標」への最適化に応用します。
このように、コンバージョン率とはwebサイトが成功しているかを評価する上で重要な数値であり、さらに、これから成功するための分析をする上で大きな意味をもつ数値でもあります。
また、コンバージョン率は業界や設定する「目標」によっても異なるので注意しましょう。
一般的なwebサイトのコンバージョン率は、1パーセントから2パーセントが平均値だといわれています。
しかし、この数値はあくまで目安です。
自社のサイトを評価するときに大切なことは、平均と比較するのではなく、同業他社と比較し自社の立ち位置を推測することです。
あくまで自身のサイトを改善するための指標なので注意しましょう。
コンバージョン率が低いときの原因について
コンバージョン率が低い場合はどのような対策をとればいいのでしょうか。
この値が低い要因は主に3つあるので順に確認していきましょう。
1つ目は、ユーザーの立場に立てていないことです。
数多くの競争相手がいる業界や市場では、自身の魅力を伝えきれていない場面が多く存在します。
しかし、ただ目立つだけのサイトでは、自社のサービスや商品を知ったとしても、ユーザーが求めるものとの差ができてしまい、コンバージョン率を上げることができません。
目標を達成するのはユーザーなので、ユーザーが求める情報やサービスを提供するサイトを作る必要があります。
提供したいサービスやSEO対策だけを意識したサイトを作るよりも、ユーザーが求める情報を持つサイトを作るほうがコンバージョン率を上げられるでしょう。
2つ目は、ターゲットの分析が不十分であることです。
男性用の服を紹介する広告を見つけたのでアクセスしたけれど、紹介されている内容のほとんどが女性用の服だった。
このような経験をお持ちの方も少なくないでしょう。
こういった広告は、サイトを見る人がどのような人なのかを意識せずに作られているため、上手くコンバージョン率を上げられません。
コンバージョン率を上げるには、自身のサイトがどのような人をターゲットにしているのか、そのターゲットに向けてどのような広告を出すのがベストなのかを考える必要があります。
例えば、住宅を紹介するサイトを運営していたとしても、20代の学生に宣伝しているのであれば効果は見込めません。
3つ目は、市場の移り変わりに対応できていないことです。
コンバージョン率は、サイト内の要因以外にも外からの影響を強く受けます。
季節が変化することで、春には引っ越しのサービスを展開するサイトのコンバージョン率が上がり、冬には厚手のコートのコンバージョン率が上がります。
自身のサイトが季節や月の行事に影響されるものなのか、またどれくらいの期間で変化するのかを分析し、現在のコンバージョン率が妥当なものなのか評価しましょう。
コンバージョン率を上げるための方法について
対策を4つ紹介します。
1つ目は、目標を変えることです。
設定したコンバージョンの目標を低くすることで、コンバージョン率を上げる方法があります。
これまで、「ユーザーが契約する」であった目標を「見積もりを請求する」に変えるだけでもコンバージョン率が向上します。
直接的な利益からは遠くなりますが、それが要因となり契約率の上昇を見込めるでしょう。
2つ目は、ターゲットを明らかにすることです。
実際にアクセスするユーザーとサイトが求めるユーザーに差がある場合、コンバージョン率の上昇は見込めません。
ターゲットの性別や年齢、家族構成などを明らかにしたうえで、広告の出し方やサイトのコンテンツを決めましょう。
3つ目は、ランディングページを見直すことです。
ランディングページとは、アクセスしたユーザーに何かしら行動(購入や問い合わせ内容を記述するなど)を促すページを指します。
ページの読み手に読み進めてもらうためには、シンプルで理解しやすいコンテンツ作りを意識しなくてはいけません。
このランディングページをより読みやすいものに改良することで、コンバージョン率の上昇を見込めるでしょう。
4つ目は、導線を改良することです。
Webページをユーザーがどこまで読み、どこで読むことをやめてしまったのかを把握することは、ページを改善する上で重要な要因となります。
そして、これを把握するために、ヒートマップなどのツールを活用しましょう。
この時注意することは、web作成者が見やすい表示とユーザーが見やすい表示は一致しないことです。
読み手はユーザーなので、ユーザーの傾向に沿った表現をする必要があります。
ヒートマップの結果や表示形式を意識して改善することで、コンバージョン率が向上するでしょう。
改善したのか確かめる方法について
自社サイトを上記に従い書き換えたが、本当に良くなったのかを確かめる必要があります。
これは、2つの方法でユーザーの動向を見て判断できます。
1つ目は、ヒートマップを使う方法です。
ヒートマップを使うことで、クリック数やページごとのアクセス数の差など、ユーザーの動きを視覚的に把握できます。
このヒートマップを活用し、自身が求める行動とユーザーがとる実際の行動を比較しましょう。
この比較で大きく差が出ている場合、さらなるサイトの改善が必要です。
2つ目は、ABテストをする方法です。
ABテストとは、2つの異なるデザイン案や記事を同じ条件のユーザーに同じ数配り、結果を比較することで、どちらがより改善されたのかを調べるという手法です。
この方法を使うことで、よりコンバージョン率を上げる効果が期待できる案を採用できるので、積極的に活用しましょう。
まとめ
今回は、コンバージョン率についての説明とそれが低い要因、そして上げるための手法についての解説をしました。
コンバージョン率を上げることは、webサイトを用いた会社の集客や宣伝効果を上げることに直結します。
ぜひこの記事を活用してください。