SEOの費用対効果の正しい計算方法!社内承認を成功させる説明術も解説 | Reach@(リーチアット)

1記事無料申込み

2025.12.9

SEOの費用対効果の正しい計算方法!社内承認を成功させる説明術も解説

インターネット上での存在感を高め、持続的な集客を実現するために、SEO(検索エンジン最適化)は不可欠な戦略となりつつあります。
多くの企業がSEOに時間とリソースを投じていますが、その投資がどれほどの成果に結びついているのか、具体的な数字で把握し、さらに社内でその価値を理解・承認してもらうことは容易ではありません。
今回は、SEO施策の効果を定量的に評価し、その結果を戦略的に活用するための具体的な方法について解説します。

SEOの費用対効果の計算・算出方法

SEO施策にかかる費用と成果の測定方法

SEO施策にかかる費用は、使用するツール(キーワード調査、順位チェック、競合分析など)の利用料、専門知識を持つ人材の人件費、外部コンサルタントや制作会社への委託費用、質の高いコンテンツ(記事、LPなど)を作成するための制作費、サイト改修や技術的な最適化にかかる開発費など、多岐にわたります。
一方、SEOによる成果としては、検索エンジンの表示順位の上昇、オーガニック検索からのウェブサイト流入数の増加、特定のキーワードでの流入数変化、コンバージョン率(CVR)の改善、それに伴う売上や問い合わせ件数の増加、リード獲得数の増減、サイト滞在時間や直帰率といったユーザー行動指標の変化などが挙げられます。
これらの費用と成果を正確に把握するためには、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleといった無料ツールに加え、有料のSEO分析ツール、CRM(顧客関係管理)システムやMA(マーケティングオートメーション)ツールとの連携が不可欠です。
定期的なレポート作成を通じて、施策ごとの効果を継続的にトラッキングし、データに基づいた改善サイクルを回していくことが重要となります。

費用対効果(ROI)の具体的な算出プロセス

費用対効果、特に投資収益率(ROI)を算出する基本式は「((売上増加額-SEO投資額)/SEO投資額)×100」です。
SEOにおける「売上増加額」とは、SEO施策によって直接的または間接的に増加した売上や利益を指します。
例えば、SEO経由で獲得した新規顧客の平均単価に、増加した顧客数を掛けることで算出できます。
一方、「SEO投資額」には、前述したツール費用、人件費、外注費、コンテンツ制作費など、SEO施策に投じた全てのコストを含めます。
例えば、年間SEO投資額が500万円で、SEO経由の売上増加額が1,500万円だった場合、ROIは((1,500万円-500万円)/500万円)×100=200%となります。
この数字は、投資した1円あたり2円の利益を生み出したことを示します。
ただし、SEOの効果は即効性があるわけではなく、成果が出るまでに時間を要する場合が多いため、算出期間の設定や、成果を直接的にSEOに紐づけることの難しさも考慮する必要があります。

SEOの費用対効果を社内で承認・説明するにはどうすれば良いか

算出根拠とビジネスインパクトを明確に提示する

SEO施策の承認を得るためには、単に算出されたROIの数値を提示するだけでなく、その背後にある根拠と、それが事業全体に与える具体的な影響(ビジネスインパクト)を明確に説明することが求められます。
例えば、「現在のオーガニック検索からの流入が月間1万セッションであり、コンバージョン率が2%であることを基に、SEO強化によってこれを1.5倍に増加させることで、年間〇〇件の新規リード獲得、ひいては〇〇円の売上増加が見込めます」といった具体的な数値目標と、それを達成するためのロジックを示すべきです。
さらに、競合他社のSEO状況や市場トレンドを踏まえ、なぜ今SEO投資が必要なのか、競合優位性を確保するためにどのような戦略をとるのかといった、より上位のビジネス目標との連携を説明することで、投資の妥当性と戦略的な重要性を強調できます。

承認を得るための効果的な報告資料を作成する

承認を得るための報告資料は、関係者が容易に理解できるよう、論理的かつ視覚的に整理されている必要があります。
まず、現状のウェブサイトのパフォーマンス、競合分析、市場機会などを簡潔に示し、なぜSEOが重要なのかという背景を明確にします。
次に、具体的なSEO目標(例:特定キーワードでの上位表示、オーガニック流入数〇〇%増、CVR〇〇%向上など)を設定し、それを達成するために実施する施策内容(コンテンツマーケティング、テクニカルSEO、リンクビルドなど)を具体的に記述します。
それらに必要となる予算(人件費、ツール費、外注費など)を明記し、期待される成果をKPI(重要業績評価指標)や前述のROIを用いて定量的に示します。
さらに、施策実施に伴うリスク(検索エンジンのアルゴリズム変動、競合の動きなど)とその対応策、そして具体的なスケジュールを提示することで、計画の網羅性と実現可能性を示すことができます。
グラフや図表を効果的に用い、専門用語は避けて平易な言葉で説明することを心がけましょう。

まとめ

SEO施策の効果を正確に把握し、その価値を社内で共有することは、戦略的なマーケティング活動を展開する上で極めて重要です。
今回は、SEOにかかる費用と成果を測定し、費用対効果(ROI)を算出する具体的なプロセスについて解説しました。
さらに、算出した数値を基に、ビジネスインパクトを明確にし、効果的な報告資料を作成することで、社内での承認や理解を得るためのポイントをお伝えしました。
SEO投資を単なるコストではなく、事業成長に不可欠な戦略的資産として位置づけ、データに基づいた説明を通じて、より円滑な意思決定と実行を促進していきましょう。

この記事を書いた人

コンテンツ ディレクター

川崎 修コンテンツ ディレクター

立命館大学経営学部卒。 コンテンツ企画・運用を得意領域とし、主にコンテンツディレクションを担当している。企業メディアサイト立ち上げ、広告運用など幅広い経験をしている。Googleアナリティクス分析企業数は300社以上実施。コンテンツマーケティング導入企業の平均セッション数を150%UPするなど、多数の実績がある。
  • 記事作成で最も必要な要素とは?

    ブログ記事をライティングする人がSEOの知識があるプロかどうか?

    読み手にとって自然な文章を書くことは、フリーランサーのライターやSEOについての知識のない人にも出来るでしょう。しかし本当に必要なのは検索エンジンに評価され、かつユーザーが求めている情報に回答できているコンテンツを提供できているのか?という事です。ターゲットのユーザーが検索するキーワード検索に対してきちんと検索結果に表示される記事であり、たどり着いたユーザーの悩みや問題を解決することで集客にも繋がります。当社ではSEOの専門家が独自のツールを用いて、現状のサイト流入状況の把握、競合比較、最近のSEOトレンドの把握などを定期的なお打ち合わせを通して行っております。そのため、他社にはない、定期的な改善やGoogleのアルゴリズムアップデートに対しても対応することが可能です。どのようなキーワードを上げることで集客につながるのかや競合の流入状況やWEB上での対策内容を把握することで、御社の会社としてのWEBまわりの方向性も定めることができます。当社の担当がお客様のビジネスモデル、事業内容の把握や他社と比較したときの強み、かけることができる費用などをお伺いすることで、最小限のコストでWEB集客を成功することができる内容をご提案・支援させていただきますので、お気軽にご相談ください。

  • 記事のアクセス数が伸びない理由

    検索するユーザーのニーズにあった内容のコンテンツを提供出来ていないから

    webサイトに掲載しているブログ記事の内容は、どのように決めているでしょうか?企業側が発信したい内容と、ユーザーが必要としているコンテンツにはズレがあります。多くの企業は「ブログの更新の必要性」には気付いていますが、日常の出来事や、アピールしたい自社製品のPR、自社にとって喜ばしいニュースなどがメインになってしまっています。しかし実際にユーザーが必要としているのは、自分の悩みや問題を解決する方法です。例えば、これから住宅を建てようと考えている方は、「住宅ローンはどうやって組めばよいのだろうか?」「間取りを決める際に注意しておくべきことはなんだろう?」「両親のことも考えて二世帯住宅なども検討しているが、どのような障壁があるか?」など悩むポイントは多種多様です。現在Googleで検索する方のおよそ85%の方がこのような情報収集型の検索といわれており、「大阪 注文住宅」のようなすでに大阪の地域で注文住宅を建てようと考えているいわゆる購入型の検索の5%と比較すると検索している方の数が圧倒的に違うことをお分かりいただけると思います。今すぐに住宅を購入したい方向けのコンテンツだけでなく、これから住宅を建てようと考えられているいわゆる潜在層のお客様からのアクセスを増やしていくことで、全体のアクセスを増やしていくことが可能になります。そのためにも自社が発信していきたい内容だけではなく、お客様が悩んでいる内容を発信していくことが重要なのです。

  • 質の高い記事は高価格という先入観

    Reach@は高学歴ライターが在籍しているから実現出来ます

    弊社は関西で最もインターン生が集まる企業です。常時100名近くの京阪神・関関同立・産近甲龍などの意識が高い優秀な学生たちが集まり、マーケティングについてプロに近いレベルまで技術を磨いています。偏差値60以上の高学歴の学生ライターたちがReach@の正規ライターになるためには、最初に社内に入ってきた際にライティングテストに合格しなければいけません。記事を作成した後にコピペチェックを導入したり、社員やマネージャーからの教育を徹底しているため、記事クオリティの担保や幅広いジャンルの記事の執筆、インターン生の成長を促しております。そのため、Reach@の記事は質が高く低単価を実現できており、様々な業種や企業様の実績を残すことができております。

  • 記事作成だけでなく更新作業も代行

    記事を納品するサービスはありますが更新作業も自社で担当すると大変です

    フリーランサーや記事専門外注業者など、あるキーワードやテーマを元に記事を作成してくれるサービスはこれまでも多くありましたが、Reach@では更新作業も全てお任せ頂けます。WordPressのブログの場合、見出し・カテゴリーの設定を追加料金などはなく、更新作業も全て含んだプラン料金となっています。面倒な更新作業や管理も全てお任せ頂けるからこそ、本来の業務に集中して頂くことが出来るのです。継続的なコンテンツ更新が重要といわれている昨今このように企画→企画書の確認→記事執筆→校正→記事の確認→投稿→成果測定を行うコンテンツ更新が必須となってきております。特徴といえるのが、お客様の確認を間にいれさせていただくことにより、記事の品質を担保するだけでなく、月ごとに対策を行っていくことで、お客様からの要望やメディアとしての運営に近い形でご利用いただくことも可能になります。オプションにて画像やイラストの挿入もさせて頂きます。

!-- Start of HubSpot Embed Code -->