皆さんは、「モバイルSEO」はご存じでしょうか。
モバイルSEOとは、スマホでサイトを見られるようにユーザービリティを高めて、Googleから高評価をもらうことによって、検索順位向上を狙う施策です。
自社のサイトが、PCサイトのみの対応になっている場合は、注意が必要です。
スマホの普及により、スマホで検索する方が増えたので、PCのみ対応になっている場合、上位表示を狙えません。
今回は、モバイルSEOの重要性や評価を高くするための改善方法について紹介します。
Contents
□モバイルSEOの重要性
最近では、PCからの検索よりもスマホから検索するという方が増加しています。
そのため、サイトがモバイル対応できていないとスマホからのアクセス数が伸びないのです。
＊スマホでのSEO対策が必要な理由
なぜPCだけでなく、スマホでのSEO対策も必要なのでしょうか。
以前は、PCの検索結果ランキングと同様に、スマホの検索結果ランキングはありませんでした。
しかし、2015年4月21日にGoogleがモバイルフレンドリーアルゴリズムを導入し、モバイルフレンドリー化されたサイトが検索結果ランキングで優遇されるようになりました。
結果として、PCの検索結果ランキングとスマホの検索結果ランキングに相違が生まれるようになりました。
＊モバイルフレンドリーアルゴリズムとは
「モバイルフレンドリーアルゴリズム」は名前の通り、モバイルフレンドリー化されたサイト検索結果ランキングを上げるためのアルゴリズムのことを言います。
モバイルフレンドリーは、スマホ最適化とも言い、ウェブサイトやウェブページをスマホや携帯電話でのモバイル端末で正しく表示できるようにするものです。
□モバイルSEOの評価を改善するポイント
モバイルSEOの評価を高くするにはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。
ここでは、評価を改善するためのポイントを見ていきましょう。
1.テキストを読める大きさにする
16pxを目安にフォントサイズを設定しましょう。
なぜなら、ページをインデックスに登録するとき、Googleはテキストの大きさが適切かを確認しているからです。
フォントサイズが小さいと、読みづらいですし、そのページは「モバイルフレンドリーではない」と判断されます。
モバイルフレンドリーテストツールを使用して、Googleがモバイルフレンドリーとして判定されるか確認しましょう。
2.縦スクロールでページが見られるようにする
画面幅に合わせてレイアウトし、横スクロールしなくてもページ全体を見られるようにしましょう。
スマホの画面幅以上の画像やテーブルは、横スクロールか縮小表示させないと閲覧できません。
横スクロール操作は、ユーザーから見ても使用しにくいので、Googleは画面幅以上のコンテンツを発見次第、モバイルフレンドリーではないと判断します。
画像やテーブルの最大幅を設定し、スマホでも見られるようにしましょう。
設定後は、SEO分析ツール「アナトミー」で確認することができます。
3.リンクやボタンをタップしやすくする
連続する短いアンカーテキストを避けましょう。
Googleには、リンクやボタンの位置を自動判定する機能があります。
スマホは、指を使用してリンクやボタンを押すので、ボタンが小さかったり、リンクが連続して近くに並んでいたりすると、押し間違いが多発します。
Googleでは、リンクやボタンの大きさとその位置を定期的に確認し、押しやすさを判定しています。
もし、そのボタンが押しにくいものになっている場合、モバイルフレンドリーではないと判定されます。
4.モバイルとPCでは同じコンテンツを表示する
モバイルとPCとで情報量が変わらないようにすることが大切です。
使用するデバイスによって情報量に差があるのは、ユーザーにとって不利益です。
Googleはデバイスによる情報量も確認していて、デバイスにかかわらず同様のコンテンツを作成するように推奨しています。
同じコンテンツにするには、スマホ用ページとPC用ページを別々に作らず、レスポンシブやモバイルサイトライブラリを使用し、1つのHTMLで作りましょう。
5.モバイルページかPCページへリダイレクトする
PCページとモバイルページが別々になっている場合は、デバイスに応じたページへリダイレクトしましょう。
検索エンジンのクローラーは、PCを巡回する「PC用クローラー」とスマホサイトを巡回する「スマホ用クローラー」があります。
PCページとスマホページが別である場合に限りますが、PCページにスマホ用クローラーがアクセスした際、スマホページにリダイレクトされるとクローラーは、スマホページを見つけることができます。
その逆も然りです。
「スマホサイトはこちらです」というリンクを付けたとしても、必ずしもクローラーはそれ以降がスマホページとは認識することはできません。
認識させるためには、サーバーの設定を変える必要があります。
□スマホに対応しているか確認する方法
自社のサイトがスマホに対応しているかどうかをどのように確認すればいいのか、明確に分かっていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
スマホに対応しているか確認するためには、「Googleのモバイルフレンドリーテスト」を使用しましょう。
Googleモバイルフレンドリーテストは、Google検索したときにサイトタイトルの下に「スマホ対応」という印が表示されているということです。
Googleが提供している「モバイルフレンドリーテスト」に合格したサイトに与えられる印です。
モバイルフレンドリーのアルゴリズムは、スマホでの閲覧ができると最適化されたサイトが検索上位にランクインするようになっています。
スマホに対応しているということはもちろん、信頼できるサイトであることも表わしています。
＊モバイルフレンドリーテストの使用方法
1.Googleツールのモバイルフレンドリーテストにアクセスする
2.自分のサイトのURLを入力する
3.モバイルフレンドリーの判定の結果が出される
4.提示された解決法を参考にして、サイトを修正する
5.実際に複数のスマホでサイトを閲覧する
手順自体は簡単にできるものなので、モバイル上できちんと閲覧できるか確認してみましょう。
□モバイル対応はSEOを考えよう！
ここまで、モバイル対応のSEOについて解説してきました。
SEOを行うのにあたって、一番重要なことは「ユーザーファースト」を意識してサイトを構築することです。
そのため、PCサイトのコンテンツはもちろん、モバイルサイトでも同じようにユーザーを一番に考えたコンテンツを提供することが大切です。
また、コンテンツがGoogle検索エンジンに認識されるようにSEOのことも意識したスマホ対応にすることが求められます。
その対策は、以下の通りです。
・対策キーワードを含めたタイトルを設定する
・ページの概要を簡潔にまとめたディスクリプションにする
・サイト内の関連ページのリンクを貼り付ける
・見出しタグを使用し、コンテンツを見やすくする
・目次を表示し、目的のコンテンツに行き来しやすくする
・検索クエリと関連するコンテンツを提供する
上記の対策をすることで、Googleに認識されやすくなるだけでなく、ユーザーが満足するコンテンツを提供することができます。
□まとめ
現在は、PCの検索よりもスマホで検索する方が増えたので、モバイル対応にすることが求められています。
スマホでの閲覧の快適さは、ユーザーの使用感を高めるのはもちろん、生活の質も高くなります。
モバイルフレンドリーになっていることは、上位表示をするのに大きな武器となります。
もちろん、コンテンツの内容も重要ですが、使い勝手が悪いとユーザーはすぐに離脱してしまいます。
まだPCのみのサイトになってしまっているという方は、モバイル対応のサイトに変更することをおすすめします。
